映画『明日、君がいない』を見てきた

超映画批評にてえらい高い評価だったので、映画『明日、君がいない』を見てきた。

感想としては、なるほどなぁ、映画はこういったことを表現することもできるんだなぁ、と。

ストーリーについては部分部分であれこれ解釈することもできるんだろうけど、多分、それは無粋というかあまり意味がないことなんだろうな。
監督がこの映画を19歳のときに作り始めたというのは素直にすごい、と思う。


以下、見終わってから改めて「超映画批評」の紹介を見て思ったこと。

こうしたスピーディーな展開と、「いったい自殺するのは誰なのか」「どんな原因で、どんな方法で死ぬのか」という、一種の謎解きめいた興味によって緊張感は途切れることが無い。無意識のうち、すべてのシーンにそのヒントを探してしまう。みていてとにかく"面白い"。

超映画批評『明日、君がいない』97点(100点満点中)

この映画はこの部分に面白さを見いだそうとしてしまうと、ある意味ラストがさっぱり理解できないかも。

結局のところ、この映画のテーマはあくまで、

『明日、君がいない』には、体験者でなければわからないある感情を、未体験者である私たちに、誰も思いつかないような方法で疑似体験させてくれる。(中略) 彼がやりたかったのはそういう事かと気づいたとき、この強烈な結末や理不尽に残ったいくつかの思いにすべて納得がいく。

この部分にあるから、謎解きを中心にして見た場合に感じる理不尽さについては、なぜそう感じる作りになっていたのかといったとこに考えがいかないと、何を疑似体験させてくれたのかさっぱり分からないまま終わりかねない。

だから、見る人によってはきっと「つまらない」って感想もあるだろうなぁ、この映画。


あと、この映画を見終わって気になったこと。
監督自身は親友の自殺という経験を受け入れたからこの映画を作ったんだろうか?それともこの映画を作ったことで受け入れることができたんだろうか?それとも、その経験をいまだに自分の中でどう位置づけていいか分からないままなんだろうか?

ま、これもあえて答えを出す必要はないわけなんだけどね。