成長の停滞には2種類ある。

必要な停滞と不要な停滞だ。

あれから、3年。

はてなは順調に成長しているのだろうか?

http://d.hatena.ne.jp/core/20080214/1203002979

そもそも「成長」をどう定義するか?という問題がある。


「資本金の増加」を成長とするのならば、ずっと前の段階で色々な所から出資の提案などを受けていたようだから、その時点でそれを受け入れるべきだったという話になる。

もっともやたら資本金を増やしても、キャッシュ余らして利子が0%に近い銀行となってしまうだけだけど。(「資金」は有効に使って初めて「資金力」と言える。ただ、出資者から預かるだけならむしろ持ってるだけでコスト)


「既存ユーザーが継続して使い続けたいと思えるような新しいサービスがリリースできてるか」を成長とするのなら、この点では少なくとも自分に取っては成長度0(相変わらず、アホみたいにはてなブックマークだけは使いまくってる)だけど、はてなユーザー全体としてどうかは自分には分からない。


「新規ユーザを獲得できているか」を成長とするのなら、伸び悩んでいるのかな?という気はするかな。(きちんとは調べてないので根拠なし)


ただ、いずれにしろ今回、はてなはプレスリリースにて、

現在のはてながさらに企業として発展するには、より多くのユーザーに受け入
れられる生活の必需品となるようなサービスの開発が不可欠であると考えてい
ます。

プレスリリース - 株式会社はてな

と表明したのだから、その観点から「成長」について見ていく必要があるように思う。


で、これらを踏まえた上で、

サービスが落ちないようにサーバー等のインフラが重要なのは理解できるのだが、それはnaoya氏が手がける仕事ではないのでは?もっとアグレッシブな分野の開発を手がけるべきじゃないかと思ってしまう。

http://d.hatena.ne.jp/core/20080214/1203002979

id:naoyaさんがこの1年間手がけてきた仕事は上記の成長に、どの程度貢献しただろうか?


プレスリリースにあるように「生活の必需品となるようなサービス」という観点から言えば今後の成長のためにかなり貢献していると言えないだろうか?

なによりid:naoyaさんは、はてなのCTOだ。新しいサービスのコードを書く事より、生活の必需品となるようなサービスを支えるインフラチームを作る事のほうが、よりCTOとして「手がけるべき」仕事と言えないだろうか?

一年間、試行錯誤を続けながらチームワークを育んできた結果、阿吽の呼吸で連携できるよいチームになったと思います。こうして無事計画どおり移転が終えられたのも、彼らの努力あってこそです。

さくらインターネット移行記#6 移転完了 - naoyaのはてなダイアリー

新しいサービスを作るのなら、Emacs開いてコードを書いて、make; make install; すればいい。コードを書くのはともかく、よほど大規模なサービスでもない限り性能のいいマシンがあればmakeに一日かかることはない。


でも、上記のような信頼できるチームを作るとなると、コードを書く(計画立てたり、マニュアル作成したりする)のはともかく、make build_team するには途方も無く時間がかかる。


それを考えるとid:naoyaさん自身が卒業できる、と言えるほどのチームを一年間で作り上げたのは、ビルドステップとしては随分と短期間で済ませることができたな、と自分には思えるかな。


だから、まぁ、id:coreさんのエントリー中のid:naoyaさんについての記述部分については、「新しいサービス開発に直接貢献できてない」という意味ではたしかに停滞と言えるかもしれないけど、それは必要な停滞だったと言えるんじゃないかな?と。(はてなの他の部分については分からないけど)


と、まぁ色々と書いてみたけど、

凄いサービスをリリースして欲しい。

webをもっと面白くして欲しい。

http://d.hatena.ne.jp/core/20080214/1203002979

これはまったくもって自分も同意。(今後に期待、かな

追記

言及先の記事ブックマークして気がついたけど、ブックマーク数4000超えてた。。。タグの数も950で、後少しで1000になるし。。。
ほんと、はてブだけは使い過ぎってくらい使ってるなぁ(笑